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中央検査・放射線科



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血管造影 放射線治療センター PET検査(陽電子放射断層撮影)

PET検査



PET検査とは


PETとは、陽電子放射断層撮影装置(ポジトロン・エミッション・トモグラフィー)の略語です。陽電子を放出する放射性同位元素で標識された物質を体内に注入して、その陽電子が周囲の電子と結合して消滅するときに放出されるガンマ線を検出することにより、注入された物質の体内での分布から細胞の活動状態を画像化する医療機器です。


乳がんにかかるひとは30代から40代にかけて急増します。しかし、何歳でもかかる可能性があります。そして、早期発見であれば約90%の人が治癒します。乳がんにとって早期発見がもっとも大切なのです。



PET検査の仕組み


がん検査の場合、放射性同位元素をブドウ糖に結合させてFDGという薬剤を作り静脈に注射します。FDGが全身にいきわたったところで撮像すると、悪性腫瘍など糖代謝の盛んなところにFDGが集積し、その状態を画像化することによって悪性腫瘍の有無をしらべることができます。悪性腫瘍は正常な細胞と比べて、数倍のブドウ糖を消費する性質がありその生理的作用を利用してがんを早期に見つけだします。



PET検査の特徴


新しい概念の検査機器です。
CTやMRIなどの診断機器は形態の変化でがんを発見しますが、PETは糖の代謝に基づいた画像でがんを発見します。両方の機器を組み合わせた一体型のものをPET-CTと呼び、これにより診断能は飛躍的に向上します。
一度の検査で全身のスクリーニングが可能です。
従来の検査では、がんの可能性が高い部位の検査を行っておりましたが、PET検査では一度で全身の検査を行います。 これにより予想外の部位で、がんを発見したり、転移の有無 についても調べることができます。


 

PET-CT検査による被曝について


PET検査では放射性薬剤を投与しますが、これによる被ばく線量は胃バリウム検査の約半分(胃バリウム4mSv、PET2.2mSv)です 。放射性物質は2時間後には約半分に減少し、翌日にはほとんど体内には残りません。また、PET-CTではCTを同時に撮影し 被曝量は約6~10mSv加わりますが、これによる副作用、今後のお体への影響はありません。安心して検査を受けていただけます。



PET検査の限界


PETといえど数mm以下の小さながん病巣は発見できません。また検査薬FDGは炎症など、がん以外の病気にも集積します。 このためPETで異常があった場合、がんかどうか確定診断のために、さらに他の検査が必要になることがあります。 PET検査にも見つけるのが得意ながんと、そうでないがんがあります。PET検査は万能でないことをご理解ください。


PET検査の流れ


受付

検査の5時間前から食事を一切しないようにお願いします。(飲水は水・お茶なら構いません)



問診

検査を行う前に検査説明や問診・体重測定・血糖値の測定などをおこないます。



注射

PET検査に必要なFDGを静脈に注射します。



安静待機

FDGが体内に広がるまで、約1時間安静にしていただきます。(待機室にて)



PET撮影(1回目)

1回目の撮影を行います。撮像に要する時間は約20~25分です。
撮影中は安静にしていただくようお願いします。



安静待機

さらに、約30分間安静にしていただきます。(待機室にて)



PET撮影(2回目)

2回目の撮影を行います。撮像に要する時間は約18~23分です。両手挙上にて撮像します。
撮影中は安静にしていただくようお願いします。



検査終了

検査が終了するまで約3時間程かかります。




PET-CT検査の注意点



① 食事について

検査前日・・・食事は通常通りお摂りいただけますが、飲酒はしないでください。
検査当日・・・検査時間の5時間前までに軽く済ませてください。
以後は水分のみを摂るようにしてください。水分はお水・お茶に限ります。
(糖分の入ったものは、検査に使用する薬剤の性質上正確な検査ができなくなります)。

② 薬について

主治医より処方されているお薬は、普段通りお飲みいただいて結構です。
※糖尿病の薬については主治医にご相談ください。

③ 来院方法について

検査前に、体を動かされると、程度によっては筋肉に検査薬が集まってしまい、正確な検査ができなくなる恐れがあります。
そのため、可能な限りタクシーやご家族様の運転する車でお越しください。
お車で来られる際は、時間に余裕を持ってお越しください。

④ キャンセルについて

当日キャンセルされますと、キャンセル料としてお薬の実費代をいただく場合がございます。
やむを得ず変更される場合は必ず検査前日までにご連絡ください。


医療機関へのご案内



保険の適用範囲

《保険適用の概要》

悪性腫瘍(早期胃癌を覗く)
他の検査、画像診断により病期診断、転移・再発の診断が確定できない患者



ご予約について

まずは地域連携室にお電話していただき、保険の適否、検査項目について確認させていただきます。
次に、放射線科PETの担当者と検査日時を決めさせていただきます。
検査日が決定すれば、検査依頼表を地域連携室にFAXにてお送りください。


FDG-PET検査依頼票のダウンロード
PET-CT検査をご依頼くださる先生方へのご案内


個人様へのご案内


検査項目別コース

料金につきましては、変更する場合がございます。ご予約の際、ご確認をお願いいたします。

(令和2年4月1日現在)


PET検診コース…87,860円

おすすめPET検診コース…99,910円



受付時間 8時30分~11時30分
休診日 土曜日、日曜日、祝祭日、年末年始(12/29~1/3)

★救命救急センターER24は24時間365日無休診です。