腫瘍内科について

腫瘍内科はがん薬物療法（抗がん剤、分子標的薬、ホルモン剤など）の適応があるすべての悪性腫瘍（がん）患者さんを対象としています。
患者さんの病気を全身疾患としてとらえる（臓器横断的な）考え方で診療しています。種々の抗がん剤、分子標的薬を使用した経験をいかし、消化器がん、乳がん、肺がんなど種々のがん種を診ています。
またどこの科にかかってよいか分からないがん（原発不明癌など）についても診療しています。
紹介を受ける患者さんは、必ずしも薬物療法がベストな治療とは限りません。
手術や放射線治療についての適応も念頭におき、外科や放射線科、他の専門科と連携をとりながら診療をすすめています。

主に外来化学療法センターで治療を受けられる患者さんを中心に診療をすすめています。
特に副作用で困っている方については看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、臨床心理士のスタッフとチームを組んで、患者さんがより快適な環境で生活できるようにサポートしています。
ご紹介頂いた患者さんにつきましては、治療方針について各臓器専門科と相談しながら進めます。

当センターでは週一回キャンサーボードという多職種が集まるカンファレンスを実施し治療方針を決めています。
各科の医師だけでなく、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、臨床心理士も加わり、多方面からの意見を集約して結論を出しています。
また、他科からご相談を受けた患者さんに関して、特に化学療法の面からサポートを行っています。
耳鼻咽喉科、泌尿器科についてはカンファレンスに参加してチームを組んで診療を行っています。