概要

近年、肺がんを初めとして乳がん、前立腺がんなど放射線治療が有効な患者さんが増えています。また高齢者ほどがんが生じやすいのも事実であり、体への負担の少ない放射線治療が選択される機会も多くなっています。例えば、限局した前立腺がんの場合、根治的外科手術と外部放射線照射、小線源療法のどれを選択しても治療成績に差はありません。患者さんがそれぞれの利点欠点を理解して、自分に合った治療法を選択していく時代になってきました。関門医療センターでは、通常外部照射の他、放射性同位元素内用療法、体幹部定位照射の高精度放射線治療にも取り組んでいます。

特色

当センターの外部照射は放射線治療機器（リニアック：Siemens社製；ONCOR Impression Plus）を用いて、照射の直前に画像情報を取得して、必要に応じて寝台位置の修正を行うIGRT（画像誘導放射線治療）や、肺，肝腫瘍に対して体幹部定位放射線治療を行っています。

また、がんの骨転移による疼痛緩和を目的としたストロンチウム治療や、低悪性度B細胞リンパ腫に対するゼヴァリン内用療法も行っています。2017年4月からは、ゾーフィゴ静注を使用した去勢抵抗性前立腺がんの骨転移を治療する放射性同位元素内用療法も可能となりました。

放射線治療の流れや放射線治療スタッフについて

治療診療実績

スタッフ紹介

氏　　名	河村　光俊（カワムラ ミツトシ）
出身大学 （卒業修了年）	山口大学卒（平成元年）
専門医・認定医	日本医学放射線学会専門医（治療）
得意分野	放射線治療
経　　歴	平成元年　山口大学医学部放射線科研修医 平成04年　同大学大学院入学 平成07年　山口大学医学医学部修士課程修了 平成10年から平成18年まで旧国立下関病院放射線科医長 平成19年　山口大学医学部放射線科で助教 平成20年　山口県立総合医療センター放射線科部長 平成21年から現職

氏　　名	佃　利信（ツクダ トシノブ）
出身大学 （卒業修了年）	山口大学卒（平成9年）
専門医・認定医	日本医学放射線学会専門医
得意分野	画像診断

外来診療日割表

地域医療連携部門を通じて、放射線治療及び診察の予約の受付をしております。

地域医療連携/患者さん事前予約の流れ

診察担当医