関門医療センターの医療安全への取り組み
当センターにおける医療安全の基本的な考えは、次の2つです。
1. 医療の質の保障(患者さんへの安心・安全)
2. 患者さんへの情報提供(病院としての説明責任)
医療安全体制の流れ
平成13年厚生労働省の通達で、病院全体としてまた全国的規模で医療安全対策の取り組みが始まりました。
その後平成16年に専任リスクマネージャーの設置を含めた医療安全管理体制が導入されました。
各部署からの報告は紙のヒヤリハット用紙でしたが、平成23年1月より電子媒体でのインシデント・アクシデント報告を導入しています。
その結果、全職員が報告されたインシデント・アクデント報告内容を閲覧でき、情報共有をおこなうことができるようになりました。
現在の活動内容
全職員が医療安全の基本的な考えを理解し行動できるように、各部署に医療安全推進委員を配置し、
インシデント・アクシデント報告や分析、再発防止の提言を行っています。報告に関することや現場の意見が組織の中に取り入れられるように、
そして中央の組織で決定したことが末端まで周知徹底できるように医療安全管理室として活動を行っています。
そして各部署の取り組み状況を毎年12月頃にポスターセッションで報告し、スタッフのモチベーションを高めています。
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医療安全取り組み発表会の様子
課題
各部署からの報告では、転倒・転落が最も多く、時には骨折や縫合処置が必要な切傷が起こっています。
また注射薬や内服薬に関すること、チューブやドレーン類に関すること、昨年から導入された電子カルテに関するトラブルも起こっています。
医療安全管理室では、同じようなインシデント・アクシデントの発生が無くなるように研修会等を行い、再発防止を呼びかけています。
7月は医療安全強化月間として医療安全の研修を2回開催し、多くの参加者から良い評価を得ることができました。
今後も、地域のみなさまに安全で安心できる医療が提供できるよう努力していきます。