放射線治療センター
放射線治療の流れ
1.診察:午前中
はじめに放射線治療医により診察を行い、診察とともに治療目的、方法、有害事象などについて説明があり、放射線治療のスケジュールが提案されます。
2.治療計画:午後より
固定具の準備
毎回同じ体位で治療するために、使用する固定具を準備します。頭頸部や体幹部を治療する場合には、シェル(写真右)と呼ばれる固定具や吸引バックをつくることがあります。
位置決めCT撮影
通常診察当日に、治療する部位用の固定具を使用して、CT撮影を行います。
位置合わせ用のマーキング
治療する時の位置合わせ用として皮膚やシェルに専用のペンでマーキング(写真右)します。治療を終了するまでマーキングを使用するため、お風呂でこすったりしないようにしてください。
治療計画
正確な治療範囲の把握と治療方法(最適な照射方法、照射回数、照射線量)を決定するため治療計画を行います。
3.放射線の照射
治療計画の翌日以降の決められた日に、治療を開始します。
初回照射時は、治療位置の確認作業を行いますので30分程度かかります。
2回目以降は入室から退室まで20分程度です。
毎日の照射は、放射線治療担当技師が体表面のマ−キングやX線撮影をして位置合わせを行い治療します。
照射は、土曜、日曜、祝日を除く平日に行われます。
通院治療には、午前8時30分より照射予約ができますのでご相談ください。
4.診察
放射線治療医が治療効果の判断や有害事象が出ていないかチェックします。
反応により、予定回数の調整を行います。
放射線治療スタッフ
放射線治療は、放射線治療医、診療放射線技師そして看護師が連携してチームで行います。
放射線治療を含むあらゆる腫瘍の治療法に精通し、内科医や外科医とともにチーム医療の中で治療効果や有害事象を考え、それぞれの患者さんに適した治療を提供する工夫をします。放射線治療の適応や有害事象の相談にも応じます。
治療装置や線量の精度管理を行い、治療計画に沿って毎日の照射を行います。
放射線治療専従看護師を配置し、治療内容説明から治療中の対策や日常生活上の注意点など、治療中の患者さんのケアに携わります。医師や技師に聞きにくいことでもなんなりとご相談ください。