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サンデー健康応援講座


大腸がんの化学療法


大腸がんについて


がん化学療法認定看護師 岡本 広美(おかもと ひろみ)


日本で1年間に新たに「大腸がんと診断された人数(罹患数)は、2012年では男性は7万7365人で2位、女性は5万7210人で2位となっていて、男女を合わせるとがんの中で大腸がんの患者さんが一番多いことになります。

主な治療法には、内視鏡治療、外科治療、化学療法治療、放射線療法などがあります。どのように治療するかは、患者さんの状態や、がんの進行度(ステージ0からステージⅣの5段階)によって決められます。



治療の主役は手術治療ですが、大きく広がっている進行がんや手術後に再発した大腸がん、切除しきれなかった大腸がんに対しては、がん細胞の成長を抑えて生存期間を延長させる、または痛みを和らげることを目的に、「全身化学療法」が行われます。この場合は、がんの縮小病状のコントロールが狙いとなります。

また、治癒切除された手術後の補助療法として術後の再発を防ぐために行われるのが「術後補助化学療法」です。一方、手術の前に行われる化学療法は「術前化学療法」と呼ばれます。手術の前に化学療法を行うことで、がんの増殖する勢いを弱めます。これによって、がんが小さくなれば、不可能と思われた手術が可能になることもあります。

それぞれのステージの患者さんには、化学的根拠(エビデンス)に基づいて、効果の高さが確かめられ広く行われている治療法である『標準治療』が推奨されます。大腸がんと診断されたら、自分がどのステージで、どのような治療を受けるのかを、きちんと理解しておくことが大切です。抗がん剤治療についての質問があれば気軽に声をかけて下さい。












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