研修医レポート
総合診療部臨床研修医 田村 律
半年の節目に
関門医療センター研修医1年目の田村律です。
4月から始まった研修も遂に半年を終えました。
この半年はこれまでの自分の人生にないほど、とても濃く瞬く間に過ぎていきました。
働き始めた当初の私は右も左もわからず手探りで仕事をこなしていました。
大学で培ってきた教科書的な知識が全くと言って良い程通用せず、”臨床”というものの難しさを嫌というほど痛感させられる日々ばかりでした。
当然のことですが、採血結果やバイタルが似たようなものであったとしても、患者さん一人一人によって求められる診療は違います。
そういった点が自分にとってはとても難しく、患者さんに合った医療を提供することに非常に苦労しました。
しかし研修医の先輩方や上級医の先生方の手厚いご指導のおかげで、少しずつではありますが”臨床”というものを理解出来てきたのではないかと思います。
当然まだまだ至らない点の方が多く、自分の実力不足を痛感させられることが多々あります。
しかし医師という仕事には、患者さんの身体および心の健康を左右するという重大な責任があり、
いつまでも1年目であることを理由に実力不足な自分に妥協してはならないと考えております。
これからの残り1年半の研修の中で、知識だけでなくそういった医師としての責任や社会的役割をしっかりと認識し、
関門医療センターの先生方のような立派な医師になれるよう精進して参りたいと思います。