研修医レポート
総合診療部臨床研修医 尾上 和希
地域医療研修(大島病院)を終えて
1. 外来見学、研修医新患外来、症例カンファレンス総合診療として、様々な鑑別疾患を考えながら問診、診察、検査を行った。
内科外科問わず、幅広く診療している印象。主に高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の管理について学ぶ機会が多くあった。
高齢者が多い地域ということもあって、外来のほとんどの方が生活習慣病罹患者であったが、コントロール良好な方が多い印象であった。
外来で経験した症例を、他の先生方と意見交換することでより深く疾患について学ぶことができた。
2. 訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション訪問診療、訪問看護、訪問リハに同行させていただいた。
寝たきりで通院できない方や同居の家族に介護してもらいながら自宅生活を続けている方など様々なケースを経験できた。
独居の方などは特に、訪問診療だけでなく看護やリハビリも必要であると強く感じた。
3. 介護研修
介護施設の種類や受け入れの基準、介護保険の内容など普段あまり学ぶ機会のないことを教えていただいた。
カタログや現物で様々な種類の福祉用具を見させていただいた。実際に歩行器などを操作することで坂道での使用の危険性なども経験できた。
福祉用具の種類の多さに驚いた。実際に訪問診療で設置されているのも見ることができた。
4. リハビリカンファレンス
主治医、病棟看護師、地連看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士と多職種で話し合い、
情報共有することで患者さんのリハビリ計画や退院計画を立てていた。
自宅の状況など細かいところまで把握したうえで最適な対応を検討されていた。
施設に帰るのか、自宅に帰るのか、自宅に帰る場合は独居なのか否かなど状況に応じてリハビリ方法を変更したりと柔軟さが求められると感じた。
5. 健康教室
「ロコモティブシンドローム予防のための運動と食事」というテーマで発表した。
慢性的な疾患について詳しく調べる機会があまりなかったので勉強になった。
フレイル状態の患者さんは多くいるため、今回得た知識は今後に活かせると感じた。
講演のような形で発表する機会はほとんどないため、貴重な経験になった。
患者さんのために実現したい医師としての人生
関門医療センターに入職して早くも1週間が経ちました。
患者さんの診察はもちろん、カルテの使い方から物品の置き場所などの小さなことまで分からないことだらけです。
今はまだオリエンテーションなどが多く本格的に診療を行ってはいませんが、このタイミングで改めて理想とする医師像を見つめ直しました。
この1週間、救急外来を受診する患者さんや入院患者さんと接し、患者さんの不安な気持ちを汲み取り、一つ一つ丁寧に説明することの大切さを実感しています。
治療に必要なことであっても患者さんにとっては苦痛を伴うことも多くあります。
その際に適切な声かけや説明を行うことが患者さんとの信頼関係を築くことにつながると感じました。
また、医師として働きだしてからも常に勉強を続けていくことも重要です。
既にこの1週間で、大学では聞いたことがない病気や治療法を聞くことがありました。
新しい薬や手技もどんどん生まれています。
その都度知識や技術をアップデートしていき、それぞれの患者さんに最善の治療を提供できるようになりたいと考えます。
最後に、患者さんにとって最善の治療をするには他職種の方々とのコミュニケーションと協力が不可欠であることも感じました。
自分に足りない知識や経験をカバーしていただいていることが多々あります。
チームで医療を行うためにも、周囲からの信頼を得られる様な医師になっていきたいです。
























