研修医レポート
総合診療部臨床研修医 奥山 桂子
地域医療研修 ~長崎県壱岐病院~
今回、長崎県壱岐病院にて地域医療研修を行って参りました。
研修内容は院内で内科、麻酔科を回らせていただき、院外研修では大島の診療所や老人保健施設の見学、訪問診療の見学をさせていただきました。
壱岐病院には、関門医療センターと同じ位の検査はできますが、大島診療所にはバイタル測定や採血検査ほどしかできず、
先生が患者さんとのコミュニケーションの中で変化に気づいており、日頃から患者さんとしっかり向き合うことの大切さを学ぶことができました。
また、高速船での島外への緊急搬送も何度か経験させていただきました。
船の本数も少ないのに加えて、受け入れ病院の決定までも時間がかかることを知り、迅速に搬送の必要の有無を判断する能力の必要性があると感じました。
転院搬送の時間が限られているのに加え週末は麻酔科医が不在であり、緊急の手術ができないなど本土との医療格差の実態を知ることができました。
また、今回初めて老人保健施設や訪問診療を見学させていただきました。
壱岐では高齢者の数に対する施設の数が少なく、入所待ちの患者さんが多くいるとのことで、患者さんそれぞれの家庭の事情や背景が違い、
ただ診察するだけでなく、他職種で協力しながら患者さんの生活そのものを支えているのが印象的でした。
麻酔科研修では、整形外科と外科の手術が主で麻酔の基本知識や呼吸器の設定を教えていただいただけでなく、挿管、
ブロック等の手技も多く経験させていただき、自分自身のスキルアップにつながったと感じております。
研修外では他の研修病院から同様に研修で来ていたメンバーにも恵まれ、充実した地域研修を行うことができました。
壱岐病院で学んだことを今後の研修医生活、3年目以降につなげていきたいです。
患者さんのために実現したい医師としての人生
関門医療センターで研修医として働き始め、早くも3週間が経過しました。毎日新しいことを覚えることで精一杯の日々を過ごしています。
私が考える「患者さんのために実現したい医師としての人生」とは、「学び続ける姿勢を持ち、患者さんに寄り添う医師」です。
日々進化する医療に対し、最新の医療技術や知識をアップデートし、患者さんに最新の医療を提供できるよう努めていきたいと思います。
そのためにも自ら学び、上級医の先生方やコメディカルの方々、先輩方や同期の力をお借りしながら毎日成長していければと思います。
また、より良い医療を提供するには、患者さん等と信頼関係を構築することも大事であると考えています。
患者さんだけでなく、ご家族やコメディカルの方々と関わりを持ち、コミュニケーション能力を身につけていきたいと思っています。
2年間の研修の中で、自分の理想とする医師像に少しでも近づけるよう日々精進して参りますので、よろしくお願い致します。