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研修医レポート


総合診療部臨床研修医   森山 柚実



地域医療研修 まつなが病院研修を終えて


今回、下関市長府にあるまつなが医院にて1ヶ月間地域医療研修をさせていただきました。 研修内容は、主に外来見学や訪問診療でした。 外来では、患者さんに腹部エコー検査をさせていただいたり、内視鏡検査の介助に関わらせていただきました。

訪問診療では、がん終末期の方や脊髄損傷により四肢麻痺のある方など、さまざまな背景を抱えた方々のご自宅を訪問しました。 その中でお看取りに立ち会わせていただく機会があり、ご遺族が「大変ではあったけれど最期を自宅で看取れてよかった」と お話しされていたことが印象に残り、それぞれの生活に寄り添う医療の大切さや、在宅での終末期医療の意義について深く考えさせられました。

さらに、まつなが医院では認知症予防活動など多岐にわたる取り組みを行っており、オレンジカフェでの活動を見学させていただきました。
オレンジカフェでは、高齢者の方々がリクリエーションを通じて交流されており、このような交流の場を作るということは、 認知症予防だけでなく、高齢者の方々の孤立を防ぐという点においても今後ますます重要になると感じました。

今回の地域医療研修では、普段の研修では得難い多くの貴重な経験をさせていただきました。 今回得た学びを今後の研修や3年目以降に活かし、より良い医療を実践できるよう努めてまいりたいと考えております。



患者さんのために実現したい医師としての人生


関門医療センターでの臨床研修が始まり早くも3週間が経ちました。 カルテの使い方や様々な手技の方法などを覚え、出来ることから少しずつ業務を行っていますが、日々自分の未熟さを痛感しています。

実際に臨床の場に立って考えた私が目標とする医師像は、患者さんが安心して治療を受けていただけるような環境を提供できる医師です。


3週間救急科で研修して、ERに搬送される患者さんは、その疾患が重篤であるかどうかにかかわらず、 ほぼすべての方がとても不安に感じているということを実感しました。 日々救急科で研修していると、患者さんが搬送されてくることは当たり前のこととして捉えてしまうことがありますが、 患者さんにとっては決して当たり前の出来事ではないということを忘れずに患者さんの立場に立って診療を行うことが大切だと考えます。

したがって、私は研修医の2年間で、診察を行う際にも、積極的に患者さんに声掛けを行い、 患者さんの表情を確認しながら診察を行うことで患者さんの抱えている思いを汲み取り、 安心して治療を受けていただけるような環境を提供できるように努力していきたいと思います。



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