研修医レポート
総合診療部臨床研修医 石田 浩理
半年の節目に
10月に入り、これまでの暑かった日々が嘘のように涼しくなり、夜を長く感じる季節となりました。
初期研修医の期間は2年間ですから、最初の1/4が終わったことになります。
初期研修医は循環器内科、整形外科、麻酔科など様々な診療科をローテーションしてそれぞれの診療科での手技や考え方を学びます。
最も学習する期間が長く設定されている診療科は救急科です。
日中の診療科として設定されている期間も長いですが、夜間・休日の当直業務で救急車の対応をするときや病棟での急変の対応をする時など、
多くの場面において救急科のスキルが求められます。
救急医療は重症度に応じて一次から三次にまで分かれ、入院治療を必要とする重症患者に対応する二次救急は、
下関においてはこれまで担当の4病院が日ごとに交代する輪番制度とよばれる体制で行われてきました。
今年の6月から輪番制度に一部の変更があり、関門医療センターでは4日に1回の輪番日当直から3日に1回の輪番日当直を担うようになり、
当直に入る回数がこれまでに比べ増加するようになりました。
6月当初はその当直の多さに圧倒されましたが、次第に回数自体には慣れてくるようになりました。
一方でこれからの季節は心筋梗塞、脳梗塞といった重症の疾患が増えてくる季節でもあります。
来るべき季節に比べ日々研鑽を積む毎日です。
過ごしやすい秋はすぐに終わりを告げ、今年もまた夏の暑さを懐かしく思うほどに寒い冬がやってくることでしょう。
皆様どうかご自愛ください。
患者さんのために実現したい医師としての人生
地元に戻り研修医として働き始め、2週間が過ぎようとしています。
長いようにも短いようにも感じる2週間でした。
医学生の時との違いは覚悟していた通りに大きいですが、日々成長できるよう精進してまいります。
私はジェネラリストとしての側面とスペシャリストとしての側面とのバランスをうまくとれる医師になりたいと考えます。
これから医師としての人生を送っていく中で、広範囲な診療科にまたがる様々な疾患や手技を知っているというジェネラリストとしての側面を求められることもあれば、
専門分野における疾患の病態を理解し、近い将来可能になるであろう治療法も含めて考察できるというスペシャリストとしての側面を求められることもあると思います。
そのような2つの要求に対して適切なバランスを保ちつつ成長していければと考えています。
まずは二つの側面の基礎となる部分をこの2年間で少しでも積み上げていけるよう機会を大切にして過ごしたいと思います。