総合診療部臨床研修医　　　吉武　理紗

研修2年目にかける思い

振り返ってみると、昨年4月に研修医1年目として入職してから目まぐるしいほどの変化を経験しました。 これまで学んできた医学知識を患者さんに施すことの重大さ、責任の重さは計り知れず、 そういった緊張感から診療業務を苦痛に感じてしまう場面も多くあったように思います。

しかし、周りの同期が皆わからないながらも医学書を読んだり研修動画をみたりして自己研鑽に励み瞬く間に成長している様子をみて、 私もここから頑張ればいいんだと前向きになれました。 私は失敗を引きずる性格なのですが、日々患者さんの体調は変化し診療は更新され続ける毎日であるので、 医師として診療する立場にあるからには自らの行動と考え方を改めていかなければいけないとも学びました。

この春からは2年目に突入します。 さらなる成長を遂げるために、画像診断や検査の解釈能力を高めること、正確な診断や適切な治療計画が立てられるよう臨床推論力を向上させること、 今後自分が選択するであろう専門科を意識したスキルや知識を身に着けることを意識して研修していきたいと思います。 1年後、自分が主治医として責任をもって医療を施せるよう精進していきたいです。

患者さんのために実現したい医師としての人生

6年間の医学部教育を終え、この4月より研修医として働き始めました。 出来ることから少しずつ業務に当たっていますが、まだ不慣れで未熟であることを痛感しています。

患者さんに求められる医師像については学生の頃からよく考えていました。 その中で私は、疾患に対して素早く的確な診断・適切な治療を行うのはもちろんのこと、 自らの健康に対して不安を抱いている患者さんの気持ちに寄り添い、少しでもその不安を取り除けるような医師が求められるのではないかと思いました。 これまでは理想を描くだけでしたが、今はその理想を実現するために行動する段階です。
働き始めて気付いたのですが、患者さんに対して抗菌薬、内服薬、 インスリン注射などを処方する状況で、薬一つであっても実際の現場は種類が非常に多く、自分のこれまでの知識では何も間に合っていませんでした。 理想とは程遠い今の自分に大きく反省し、正しい知識や技術を身につけ謙虚に学んでいきたいと思います。 またどんな時であっても患者さんの不安に寄り添う姿勢は崩さずにいたいと思います。

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