研修医レポート
総合診療部臨床研修医 重本 航輝
研修2年目にかける思い
2年目の臨床研修医として、これまでの経験を振り返り、今後の目標を見据えていきたいと思います。
この研修2年目にかける私の思いは、成長と貢献です。
医師として1年目の必修ローテーションがほとんど終わり、2年目に進むにあたって益々深い理解と技術が求められます。
最初はおっかなびっくりで萎縮していたことも、少しずつ経験を重ねるとともに慣れるようになりました。
しかし慣れとは驕りの始まりでもあり、どんな些細なことでも軽視せず、
真摯に向き合って診療に励むことが成長につながると信じています。
また2年目の研修ではこれまでには持てなかった良い意味での余裕も生まれてきたため、より患者さんがお困りであることに親身になり、
丁寧な医療を提供できるようになることが私の目標です。
また2年目の研修では、同僚や先輩との協力や連携も不可欠です。
「三人寄れば文殊の知恵」とも言うように、チームとして力を合わせ、患者さんのために最善の医療を追求する姿勢が重要と考えています。
お互いに助け合い、知識や経験を共有しながら、切磋琢磨できる組織となれるよう励んでいきたいと思います。
2025年度からは、自分が主治医として患者さんの健康に対する重い責任を負う立場になることを見据えると、
今年度はより一層の成長と貢献を目指すべき重要な年です。
謙虚に学び、患者さんに寄り添いながら、医師としての使命を全うしていけるように日々精進していきます。
辛苦を超えた喜びの1年
今年は医師としての研修の1年目を迎えました。
この一年は、様々な試練が待ち受けていましたが、その辛苦を超えた喜びに満ちた時を経験しました。
最初の数ヶ月は病院という新しい環境に慣れることに必死で、院内での立ち振る舞いやスタッフ・患者さんとのコミュニケーションに
戸惑いを感じることもありましたが、上司や先輩方の助けを借りながら、少しずつ成長していくことができました。
初期診療や処置・手術においても初めは不安と緊張が先行することも多くありましたが、患者さんから感謝の言葉をいただく度に、
その辛苦が報われる喜びを感じることができました。
また、同僚や上司との協力やチームワークも自分にとってとても大切な経験となりました。
困難な状況でも助け合い、共に患者さんのために全力を尽くすことができたことは、私にとって大きな喜びでした。
同時にその中で、「十人十色」の考え方が重要であることを学びました。
それは、それぞれの個性や専門性・得意分野を活かし、協力することでより良い医療を提供することができるということです。
この1年間は決して楽なものではありませんでしたが、その分成長を実感することができたことは大きな自信となりました。
これからも、患者さんのために学び続け、医師としての使命を全うしていきたいと思います。
患者さんのために実現したい医師としての人生
医師として働くということは、患者さんの健康と生命を支援するという責任ある仕事であり、
その使命感が私たちの大きな原動力となっています。
私が医師として患者さんのために実現したい人生を考えるとき、以下の3つに重点を置いていきます。
まず第一に、患者さんに寄り添うことが大切だと思っています。
患者さんは、医師を信頼できる存在として認識することで、初めて自分の身体や健康についての悩みや疑問を話すことができます。
そのため、私は患者さんとのコミュニケーションを大切にし、患者さんの視点に立った診療を行うことが必要だと考えています。
次に、患者さんに対して最善の治療法を提供することが大切だと思っています。
医療技術は日進月歩ですが、そうした最新のテクノロジーや治療法がすべての患者さんに最適なものであるとは限りません。
そのため、ひとりひとりの患者さんの状態に合わせた適切な治療を心がけ、
目の前の患者さんが本当に必要としているものを提供できるよう努めることが重要だと考えています。
最後に、医療現場で働くことは、常にチームワークが必要だということを忘れてはいけません。
昨月開催された野球の世界大会であるWBCでは日本代表が世界一に輝きましたが、
その優勝という結果だけでなく組織としての素晴らしさは多くの国民に感動と勇気を与えました。
医療現場でも本当に多くの職種の方々が協力し合って患者さんの治療にあたっていますので、
私たちが一丸となることでよりよい医療を実践することが可能になると考えています。
以上の三点が、患者さんのために実現したい医師としての人生に欠かせない要素であると考えています。
医師として今まさに駆け出しの自分にいつか後輩ができ、部下が増え、責任が大きくなったベテラン医師になっても、
このような姿勢を20年30年と持ち続け、多くの市民の方々の健康と幸福に少しでも貢献できればこの上ない喜びです。