研修医レポート
総合診療部臨床研修医 中原 弘淳
研修医2年目にかける思い
春風が心地よい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
去年の今頃、私は研修、新生活が始まったばかりで右も左もわからないことばかりで研修医2年目の先輩や同期に助けられ、
迷惑をかけながら必死に働いていたことを思い出します。
その頃を思うと無事に研修2年目を迎えられたことを嬉しく思います。
さて今回のテーマである「研修医2年目にかける思い」ですが、研修医は複数科にまたがって学べることが出来る最後の機会だと思っています。
科によっては研修ローテ中でしか出会わない症例や手技もあるので、その一回で多くを学べるように心がけています。
また研修中に出会う入院、外来、急患、トラブル対応などが来年度から自分一人でできるかと常に考えながら研修し、
出来ないと思ったら上級医の先生の治療方針や対応をその都度復習しています。
さらに患者さんへの接し方、ICの伝え方を上級医の先生から学べるのは良い経験となっています。
1年目のころ自分の患者さんへの伝え方が悪く誤解を与えてしまったことがあります。
その時から患者さんへの接し方、伝え方が大事であるという学生時代からの教えが身に染みて実感できたと思います。
上記の思いを胸に多くの経験を積むために全身全霊で研修に励みたいと思います。
患者さんのために実現したい医師としての人生
将来なりたい医師像は私が学生の頃から抱いているものと変わっていません。
それは患者さんの心の苦しみを理解し寄り添える医師です。
患者さんは常に押し寄せる不安と戦っていることを学生時代の実習で知りました。
悪性腫瘍を患い化学療法を行っている患者さんを私は担当させていただき、毎日お話を聞かせていただきました。
はじめは様式的な会話だけでしたが、徐々に不安な思いを吐き出してくれて気持ちが楽になったと言ってくれました。
その経験から私は医師になったときに患者さんの不安や恐怖を和らげるためにしっかりお話を聞こうと思いました。
心のケアも大切な治療の一つであり、医師の果たすべき勤めだと思います。
今研修医として働きだしてからの2週間はカルテの使い方や手技の練習などで精いっぱいであっという間に過ぎていきました。
また医学的にもわからないことばかりで、毎日勉強し、決して受け身の姿勢にならず積極的に診療に参加しなければいけないと痛感しました。
患者さんに寄り添い、医療従事者の方々への感謝の気持ちを忘れずに、これから1日でも早く医療現場に貢献できるように日々研鑽を積んでいこうと思います。