研修医レポート
総合診療部臨床研修医 岩倉 直希
地域医療研修
今回、私は山口県東部の周防大島にあります、周防大島町立大島病院にて地域医療研修を行いました。
周防大島は人口1万5千人ほどの島で、高齢の方が多く暮らしている地域でした。
外来は大きく内科・外科などに分かれてはいますが、その診療科の専門的な内容だけでなく、
他の疾患や患者さんの困っていることに自分で対応する、総合診療的なアプローチを多く見ることができ、貴重な経験となりました。
また、病棟ではリハビリのカンファレンスにも出席させていただき、医療は医師の力だけで完遂できるものではなく、
看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、たくさんの職種の方の力があって初めて成立するものであることを改めて実感しました。
また訪問診療や訪問看護・リハビリにも多数同行させていただきました。
高齢化の進む中公共交通手段が限られている周防大島において、定期的に医療機関に直接受診するのは負担が大きく、
このような在宅医療は負担軽減のために重要なものであると感じました。
このようにたくさんの研修を受けることができ、非常に有意義な4週間でした。
周防大島は瀬戸内海ならではの穏やかな海に囲まれ、週末は道の駅などは観光客で非常に賑わいを見せます。
名産のみかんはもちろん、アイスやハンバーガー、タコライスなどの飲食店も新しくできてきています。
是非皆さまも足を運んではいかがでしょうか。
患者さんのために実現したい医師としての人生
研修医としての生活が始まって2週間が経ちました。
カルテの操作や手技等々、わからないことが多く自分の無力さを痛感しておりますが、
上級医の先生方や2年目の研修医の皆様にご助力いただき、日々たくさんのことを学ばせていただいております。
次に、患者さんの治療を行ううえで欠かせないものは、チームで医療を行う、ということです。
働き始めてからまだ2週間ですが、医師はもちろん看護師や薬剤師、検査技師、ソーシャルワーカー、理学療法士、
作業療法士など、本当にたくさんの職種の方々が、それぞれの専門を活かして治療する姿をたくさん見ました。
治療は医師だけで行うものではない、ということを肝に銘じ、他職種の方々と円滑なコミュニケーションを図って行きたいと思います。
最後に、患者さんにとって最善の医療を行うためには、それを行うに足る知識や技術が求められます。
患者さんに病状や治療方針を説明する際や、他職種の方々と治療方針を話し合う場面で、
この点について自分はまだまだ精進しなくてはならないと感じました。
少しでも多くの知識、技能を獲得できるよう、一つ一つの症例を大切にしていきます。
これから関門医療センター過ごす2年間の初期研修では、楽しいことや嬉しいだけではなく、
辛いことや苦しいこともあるとは思いますが、理想の医師像に少しでも近づけるよう、日々精進して参ります。