研修医レポート
総合診療部臨床研修医 髙橋 沙希
半年の節目に
朝晩が肌寒くなってきて上着がもう1枚欲しいなと思う季節になりました。
関門医療センターで研修し始めてはや半年、失敗して怒られる事や無知な自分にイライラする事が沢山ありました。
そんな日々を送りつつも、経験によって人間は成長していくという言葉を、全身全霊で体感しているところです。
残り1年半でどこまで立派に成長できるのかは自分の頑張りと日々の勉学次第で大きく変化すると思われるので、
自分に厳しく患者さんには丁寧な診察を心がけて研修医生活を送っていきたいと思います。
話は変わりますが、今年の8月からランニングを始めました。元々走ることが苦手なので、関門海峡マラソンに向け早めに練習しようと思って始めたのがきっかけです。
練習していると徐々に走れる距離が伸び、どんどんと楽しくなってきて今では趣味になりつつあります。
ランニングと仕事、一見全く関係ないように思われますが、自分なりに何か関係がないかと考えてみました。
その結果共通していえることは、一度自分自身で経験してみないと分からないということです。
本でいくら読んでいても、時間が経つとその内容を忘れてしまうことが多いですが、診察して検査して考察してみると時間が経っても意外と記憶の片隅に残っています。
ランニングも苦手だと思って拒絶していましたが、やってみると楽しさを感じました。
人間って不思議なものですね。ランニング、健康のためにも仕事の息抜きのためにも是非初めてみてはいかがでしょうか。
患者さんのために実現したい医師としての人生
関門医療センターで始まった研修医生活が、気付かないうちに1ヶ月も経っていました。
学生時代に思い描いていた「患者さんに信頼される医師になる」という目標は、今の状態ではまだまだ実現できそうにありません。
大学時代で学んだ医学知識は、臨床現場で上手く活かすことが出来ず毎日の診察や業務で不足していることや出来なかったことをたくさん持ち帰っている状態です。
出来なかった内容を繰り返し学習し、自分の知識や出来る手技を毎日一つ一つ増やしていくことが大切だと思います。
患者さんへの思いやりのある接し方などこれから日々学習し、患者さんの声に毎日耳を傾け、患者さんの気持ちに寄り添い、
私がベストと考える医療を提供できるようになりたいと考えております。
4月から総合診療・救急科を回らせていただいているのですが、業務や診察の流れを覚えることで精一杯の日々を送っている一方、
患者さんを診療する機会をたくさん頂くことができました。
そこで1番学んだのは、患者さんに最高の医療を提供するには、医師以外の協力が不可欠だということです。
医師として、看護師や薬剤師、検査技師、ソーシャルワーカー、作業療法士、理学療法士、栄養士など、
院内にいる様々な職種の方々と情報共有を欠かさず行う姿勢こそが、患者さん1人1人の気持ちに寄り添えることに直結すると考えています。
生涯学習する姿勢を忘れず、患者さんを立派に支えることができるような医師になれるよう、日々努力して参ります。