研修医レポート
総合診療部臨床研修医 中野 円華
自己実現に近付けた2年間
来年度から母校の大学病院で麻酔科医として勤務致します。
学生時の実習で手技が面白かったという理由で入局しましたが、この2年間の初期研修で麻酔科を数か月ローテートし手技はもちろん、
全身管理に長けているところに格好良さを感じ改めて麻酔科医を志しました。
また、これまでは漠然と手術室での麻酔科医になるのだろうと考えていましたが、
1年次に内科をローテートしている時の原発不明癌の多発骨転移の患者さんとの出会いが進路変更のきっかけとなりました。
その患者さんは入院当初はとてもお元気だったのですが、日に日に症状が増悪していき、
骨転移の痛みから回診に行くと毎日のように涙を流しながら「痛くて耐えられません。早く殺してください」と訴えておられました。
色々多くの鎮痛薬を使用しましたが中々完全に苦痛を取り除くことが出来ず、
何も出来ない自分に日々歯がゆい思いをしていたことが昨日のように思い出されます。
この出来事から患者さんの痛みを和らげるスペシャリストであるペインクリニックの医師になろうと決意しました。
多くの患者さんに少しでも楽に、明るく楽しい生活を送っていただけるよう今後とも邁進していく所存です。
半年の節目に
セ・パ両リーグの王者が決まり、クライマックスシリーズの熱気を感じ始めた今日この頃ですが、このページをご覧の皆様はいかがお過ごしでしょうか。
私は我がオリックス・バファローズが歴史的大逆転、奇跡の2連覇を遂げ非常に誇らしい気持ちで、私も負けじと日々の業務と真剣に向き合っております。
さて、研修医となり半年が経過しましたが己の無力さを痛感する日々が続いています。
救急対応やオペ、病棟対応など様々経験させていただいておりますが、わたわたとなってしまうことが多く、落ち着き自信を持って行動できるよう邁進しております。
多々の失敗で肩を落とすことも多いですが、患者さんからの笑顔や感謝の言葉に励まされることが多く、非常に充実した日々を過ごさせていただいております。
宮城大弥が老獪なピッチングで新人王をとり、椋木蓮がノーヒットノーラン未遂をしたように、医療界の新人王になる!と意気込みたいところですが、
私が申し上げるにはおこがましいですので、阿部翔太のようにクローズアップはなかなかされないものの、
チームを支える縁の下の力持ちのような存在になれるよう今後も研鑽を積む所存です。
患者さんのために実現したい医師としての人生
関門医療センターで研修医として働き始めて、2週間が経ちました。
まだ2週間しか経ってはおりませんが、とても濃密な時間であり、多くのことを学ばせていただきました。
まず学んだことは、机上での医学と臨床現場での医学は大きく異なるということです。
試験問題に出てくる患者さんはおおよそ単一の疾患で、画像も分かりやすいものしかありません。
しかし、実際に現場で出会う患者さんには典型的な症状や画像が無いことがままあり、手探りの状態で立ち向かっていかねばなりません。
軽微なことも見逃さないように問診や身体診察を行い、患者さん一人一人と根気強く向き合うことの重要さを身をもって感じました。
また、そのためにはコメディカルの方々との協力が必要不可欠であることもひしひしと感じています。
100%完璧な医師などいるはずはもちろん無く、自身に足りないことを補うために多くのコメディカルの方々とのチームを組むことで100%、
いやそれ以上の力を発揮するのだと思っています。
まだまだ未熟な身でありますので、多くの方々の手を借りて多くのことを学ばせていただいております。
より多く患者さんのためになるよう、日々自己研鑽を怠らず邁進して参りますので今後ともよろしくお願い致します。