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研修医レポート


総合診療部臨床研修医   久我 茂誠



地域医療研修を終えて


7月に1ヶ月間美祢市立病院で地域医療研修をさせていただきました。

研修 研修

研修は美祢市の病院内の多職種研修、病院外では訪問診療、訪問リハなどの訪問サービスや社会福祉協議会、介護認定審査会への出席、 美祢市の地域特性を知るためのフィールドワーク、消防署研修での救急車帯同、放水訓練参加など多様な研修を受けました。 そうした研修の中で多くの職種の方の専門性を知ることができました。


訪問診療では、末期がんの方や山間部の過疎地で独居であり交通手段もなく受診ができないといった美祢市の地域特性に根ざしたような方まで様々でした。 そういった方々に合わせて必要な医療や社会的支援を提供するのは、普段業務する急性期病院ではなかなか得られない経験でした。 特に末期がんの患者さんがどのように自宅で過ごしたいか、また一緒に暮らされる家族の気持ちを直接お聞きし、 その患者さんが望む人生を過ごすことに主治医がどのように考えてサポートするのかを直接見て学ぶことができました。
この地域研修を通して学んだことを活かし、将来自分が主治医となる患者さんに還元していきたいと思っております。



患者さんのために実現したい医師としての人生


患者さんの症状に対する苦痛に親身に寄り添い治療を行うことは大事です。
しかし、患者さんの経済的状態が悪ければ、高額な医療費が必要な治療は難しいですし、 患者さんの家族の支援を受けられない場合には治療としてできることは制限されることがあるかもしれません。
そうした問題に対し、保険制度、社会的支援やサービスの体制を医師が十分に把握することで、直接的に医師として治療を行うだけではなくて、 多職種との連携をとり、患者さんが治療を受けられる体制を整えることからも支えられるようになりたいです。

また将来専門医になるにあたり、自らの専門的な治療を行うことに満足するのではなく、 患者さんの病態を十分に把握してどのような治療が適切なのかを判断の上で医療に携わりたいです。
例えば、私は外科を志望していますが、患者さんの治療において手術をして終わりというのではなくて、 術後に生じるリスクや症状に対して適切なフォローをできるように、内科的な側面についても十分な知識や経験を持って学んで行きたいと思っています。
そのために、様々な診療科で学ぶ事ができる初期研修では、その診療科ごとに深く学び経験することで、 全身の諸器官の病態を学び体系的な知識を持ち合わせて、専門医を目指していきたいです。



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