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研修医レポート


総合診療部臨床研修医   片岡 広明



自己実現に近づけた2年間


関門医療センターでの初期研修の2年間が終わりを迎えようとしています。 出身県でも卒業大学とも関係しない山口県の病院で研修したのは、 学生時代に新型コロナウイルスの影響で県外への移動が制限されたというのも1つの要因ですが、 出身県である広島県と卒業大学である福岡県どちらにも行きやすいというとても単調な理由でした。

15人の同期の半数以上が最寄りの山口大学と産業医科大学出身であるため、当初は馴染めるか心配でしたが結果的にはすぐに仲良くなり、 1学年に15人もいることが当院での研修の最大の利点と思うようになりました。

入職したての頃はざっくりと糖尿病内科医になりたいと思っていましたが、関門医療センターでの研修と先生との関わりによって 3年目以降糖尿病専門医を目指すという自分自身の将来を決めることもできました。 4月からは内科専攻医として広島県の病院で働きますが、関門医療センターでの研修を基に独り立ちをして診療や当直業務を行っていきます。



半年の節目に


夏も終わりここ関門医療センターで働き出して、早くも半年が経ちました。 出身県でも出身大学県でもない都市の生活にもようやく慣れてきたところです。 右も左も分からない状態の4月と比べて1人で出来ることも多少増えてきたのを実感でき、当直業務にも慣れてきました。

半年研修して思うのは関門医療センターを研修場所として選んで良かったということです。 自分の出身大学である福岡大学の他に山口大学,産業医科大学,九州大学,久留米大学出身と様々な大学の人がおり、合計16人が同期となっています。 どの科をローテする場合も1人で回ることはほとんどなく、複数で回ることが出来るのが大きなメリットだと思いました。 自分の性格上大人数よりも少人数の研修先の方が合っているのではないかと思っていましたが、同期から教えてもらうこともたくさんあり、日々支えられながら業務しています。

1年目も折り返し地点を過ぎ、残り半年も楽しく有意義な研修となるように努力していきたいと思います。



患者さんのために実現したい医師としての人生


関門医療センターで研修を始めて、1か月が経とうとしています。初めての下関での生活に、ようやく慣れてきたところです。
この1か月で痛感したことは、"医師国家試験に合格するための知識"と"実際の医療現場で必要な知識"は全く別物であるということです。 国家試験では、患者さんの主訴や症状、検査データなどのあらゆる情報が文字としてあらかじめ記載されています。 しかし、実際の医療現場では、患者さんの言葉や表情を鑑みて、必要な検査を考えなければいけません。 検査オーダーの出し方ひとつ取っても、分からないことだらけで、日々勉強している最中です。

さて、今回のテーマは「患者様のために実現したい医師としての人生」ということで、改めて自分がどんな医師になりたいか考えてみました。
よく世間で言われている2択で、"知識や技術はあるけど、患者さんに全く寄り添わない医師"と"知識や技術はいまひとつだが、 患者さんにきちんと寄り添える医師"であれば、どちらに診てもらいたいですか?という質問を耳にしたことがある方も多いと思います。
しかし、この2択は非常にナンセンスで、存在すべき質問ではないと考えています。 なので、"知識も技術も身に付けて、患者さんに寄り添える、 傾聴や共感を大切にした医師"という原点をこれからの数十年間忘れずに歩んでいきたいと思います。 そんなことは当たり前だと思われがちですが、何事も基礎となる土台部分をしっかり作ることが大切だと思います。

まだまだ学ばなければならないことがたくさんありますが、ひとつひとつを吸収して、充実した研修医期間にしていきたいと思います。



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