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サンデー健康応援講座


肩こり予防について


リハビリテーション科 作業療法士長 池西 喜久代(いけにし きくよ)


「肩こり」は国民病です

首から肩甲骨周囲の筋肉のこわばりや痛みを自覚される方は多いと思われます。平成28年の厚生労働省による自覚症状についての調査の中でも、男性で第2位、女性では第1位という結果がでており今や「国民病」と位置づけされてもおかしくありません。



肩こりの原因

スマートフォンなどのデジタル機器の画面を見続けるといった、長時間同じ姿勢をとることから生じる筋肉のこわばりが肩こりの元凶の一つとなっています。通常、筋肉のこわばりに由来する肩こりはセルフケアによる症状緩和が可能です。しかしなかには、内科的疾患や整形疾患によって肩こりを患うこともありますので、注意が必要です。



肩のしくみ

人間の体の中で自由度が高く色々な方向に動かすことができる関節が肩関節です。この自由度は、背中に甲羅のようにのっている肩甲骨が正しく作用することによって保たれています。肩甲骨と体は多くの筋肉でつながれており、肩関節の運動に作用する筋肉のどれか1つにでもこわばりが生じた場合、「肩こり」を自覚します。



肩こり予防

肩甲骨周囲の筋肉に張りつめた状態が続くと、肩甲骨のしなやかな動きが制限されることとなります。肩甲骨周囲の筋肉の柔軟性を保つために、ストレッチや体操を日ごろから心掛け、よい姿勢で過ごすことを意識して生活することが大切です。



肩甲骨は動いていますか?


□ 1.背中で両手をタッチできる

□ 2.耳の真横に腕をつけてバンザイができる

□ 3.肩の上げ下げがスムーズにできる

□ 4.背中で両手を組んで60度以上引き上げることができる

□ 5.肩を押さえ、腕を上げることができる

□ 6.腰をそらさずに肩を壁につけることができる








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