サンデー健康応援講座
健康診断で要精査と言われたら…


臨床検査科 病理主任仲 徹(なか とおる)

生活習慣病の1つにあげられる「がん」は、今や国民病ともいわれ、年間に36万人もの方が亡くなっておられます。これは、2人に1人の割合で「がん」に罹患し、3人に1人の割合で死亡していることになります。どうしたら、「がん」で亡くなる方を減らすことができるのでしょうか。日本の女性のがん死亡率をみてみると先進国に比べ増加傾向にあります。
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これは、「がん」の検診率が大きく影響しているといわれています。諸外国は50%以上であるのに対し、日本は30%程度しかありません。乳がん、子宮がんに関して、平成19年の国民生活基礎調査によると県別の統計で山口県は最下位となっています。 |


これは、「がん」の検診率が大きく影響しているといわれています。諸外国は50%以上であるのに対し、日本は30%程度しかありません。乳がん、子宮がんに関して、平成19年の国民生活基礎調査によると県別の統計で山口県は最下位となっています。
がんは、早期発見、早期治療で99%治る時代です。
皆さん!がん検診を受けましょう。
さて、検診を受けました。結果は毎回見られているでしょうか? 「異常を認めない」という場合でも対象年齢の方は、継続して検診を受けましょう。
検診を受けたけど、ご自分の判断で経過観察や、民間療法などを行っている方がよくいらっしゃいます。早期に見つかっても放っておくと手遅れになってしまうことがありますので、何らかの「異常」が見つかった場合は、ご自分の体の状態が現時点でどの程度なのかを把握するために、必ず再検査や精密検査を受けましょう。
そして、ご自分の生活習慣を振り返り健康長寿をめざしていきましょう 。