研修医レポート
総合診療部臨床研修医 柳生 健吾
自己実現に近づけた2年間
進む診療科:山口大学耳鼻咽喉科
この診療科を選んだ理由
山口大学医学部出身であり、大学時代の実習で耳鼻咽喉科の魅力を知ったことがきっかけです。
研修医としての期間は関門医療センターだけでなく、山口大学附属病院や山口赤十字病院の耳鼻咽喉科でも研修させていただき、
日々多くのことを学び耳鼻咽喉科の魅力にますます惹かれました。
関門医療センターで研修して良かった点は、指導医の先生方のサポートのもとで積極的に様々な手技を経験できたことです。
また、関門医療センターでは研修医の人数が多く、辛いときも研修医同士で支えあいながら乗り越えられました。
来年度から山口大学附属病院で勤務となりますので、山口県の医療に貢献できるよう精一杯頑張りたいと思います。
地域医療研修を終えて
この度私は美祢市立病院で4週間地域医療研修をさせていただきました。
現在美祢市は人口約2万3千人、高齢化率42.6%と少子高齢化が進んでおり、医療や介護の需要がますます増えている地域です。
その中で美祢市立病院は併設されている介護老人保健施設とともに、急性期から慢性期にかけての医療や介護サービスなど美祢市において様々な役割を担っております。
今回の研修では通院が困難な患者さんへの訪問診療や訪問看護に同行させていただき、今後ニーズが増えるであろう在宅医療について学ぶことができました。
関門医療センターでの研修では急性期医療が主体であり在宅医療と関わる機会がなかったため、
実際に患者さんのご自宅を訪問することで退院後どのように生活されているかを見させていただいたのは非常に良い経験となりました。
院内では薬剤科・臨床検査科・放射線科・栄養科・リハビリ科・臨床工学科など多職種の方のもとで研修を行い、
研修を通して医師以外の職種の方の業務内容を知ることができ、各分野の知識を活かしながらチーム医療を行うことの大切さを改めて認識しました。
また、消防署研修として美祢市消防署にも行かせていただき、救急搬送の同乗だけでなく放水訓練やはしご車訓練といった消防訓練も経験することができました。
さらに、社会福祉協議会や保健センターといった美祢市における介護・福祉・地域保健を担う施設でも研修させていただき、
それぞれの施設での役割や医療との関連性についても学ぶことができました。
今回の研修を通して一番印象に残ったことは、美祢市立病院のスタッフの方々が患者さん一人一人に対し親身になって対応されていたことです。
特に在宅医療では患者さんと接する時間が長く、世間話なども交えながら医療や看護を行っており、
スタッフの方々が患者さんやそのご家族の背景を把握し信頼関係を築かれている姿がとても印象的でした。
また、患者さんのお宅を訪問した際に「来てくれてありがとう、これからも頑張ってね」と言ってくださったり、
休日に美祢市の定食屋に行った際も店員の方が気さくに話しかけてくださったりと、地域住民の方々の人柄の良さも感じたそんな4週間でした。
余談ですが、美祢では秋芳梨・美東ごぼう・厚保くり等の特産品が有名で、研修期間中は秋芳梨が旬を迎えており非常に甘く美味しかったため今後もまた是非食べたいと思いました。
美祢市立病院での研修を通してスタッフの方々がどんな質問に対しても優しく丁寧に教えてくださり、私自身にとって非常に有意義な研修となりました。
美祢市立病院で地域医療に関して多くのことを経験させていただいたので、将来山口県の医療に携わる者として今回学んだことをしっかりと活かしていきたいと思います。
患者さんのために実現したい医師としての人生
研修医生活が始まり早くも2ヶ月が経過しました。
4月は総合診療・救急科をまわらせていただき、ERでの救急対応や入院患者さんの病棟業務などを行いました。
研修医になったばかりで右も左もわからない状況でしたが、指導医の先生方や研修医2年目の先輩方から手厚いご指導をいただき、
コメディカルの方々にも助けられながら多くのことを学ばせていただきました。
5月からは麻酔科で気管挿管などの手技を経験し、指導医の先生方から術中の麻酔管理など様々なことを学んでおります。
自分の実力不足でまだまだ慣れない点が多々あり、多くの方々に支えられながら日々過ごしております。
そのため、医師として必要な知識や技量を勉強し、患者さんのために最善の医療を提供できるよう日々精進していきたいと思います。
また、周りの方々と連携しながら、患者さんに寄り添い信頼関係を築けるような医師になりたいと考えております。
これから2年間の研修生活では以上のことを踏まえて、自分の理想とする医師像に少しでも近づけるよう精一杯頑張りたいと思います。