研修医レポート
総合診療部臨床研修医 大田 耕平
自己実現に近づけた2年間
進む診療科:消化器内科
この診療科を選んだ理由
父親の働く姿を見て自分も同じ道に進みたいと思った。
関門医療センターで研修して印象に残っていること
数多く当直に入り様々な患者さんに接させて頂きましたが、入院された患者さんが退院することができた際には喜びとやりがいを感じることができました。
また、医療を行う上で医師が方針を決める必要性はありますが普段の患者さんの日常を見てくれている看護師さん、リハビリを行ってくれているOT,PTさん、
退院後の各病院との橋渡しをしてくださるソーシャルワーカーの方など、ここには書くことが書くことが叶わないほどたくさんの方々に助けていただき患者さんの診察にあたり、
自身も成長することができました。
本当にありがとうございました。
目指す医師
患者さんの立場に立ち、身体的な健康だけではなく精神的にも健康になれるような手助けができる医師になりたいと思います。
半年の節目に
関門医療センターで研修医生活を初めてから半年があっという間に過ぎました。
その間に先輩医師の方々、同期、コメディカルスタッフの方々に沢山助けて頂きながら数多くの患者さんに出会い診療・診察を行ってきました。
半年間で診察の流れや必要に応じた検査のオーダー、自身で行うエコー検査やルート確保などがスムーズにできるようになり自身の成長を実感できました。
しかし、最も感じたのは医療を行う責任の大きさです。
患者さんの症状が改善して帰ることができる手助けをできた喜びを感じる反面、多くはもっと良い医療ができたのではないか、
もっと短い時間で帰宅できたのではないかと自問自答する日々がほとんどでした。
それでも時間は進んでいくし患者さんは来院されます。立ち止まることはできません。
まだまだ経験していない症例も数多くあります。
今は出来ることは少ないかもしれませんが様々な診療部で勉強させて頂き、
これから出会う患者さんたちの助けに少しでもなれるように4月に働き始めたときの初心を忘れずに一歩一歩前に進んでいきたいと思います。
3ヶ月の経験とこれからの挑戦
関門医療センターで働き始めて約3か月がたちました。
この3ヵ月は新たな環境に慣れることに必死な毎日でした。
下関という初めて訪れる地での生活に適応することも大変だったのですが、医師になり実際に患者さんと接して話をしていく中で、
自分の知識不足・技術不足を痛感させられる日々でした。
現在は研修医生活をスタートさせてから3か月が経ち、当直を一人で行う機会も増えてきました。
その際に4月には整形外科、5,6月には総合診療科・救急科を回って得た知識・スキルを使えることで成長を実感できる反面、
自分が診た患者さんに見逃しがなかっただろうか、診断・治療に間違いはなかっただろうかと不安になりカルテで経過を追うことが多々あります。
その際には上級医の先生方や2年目の先生方からフィードバックを得て、改善点を確認して試行錯誤しながら次回からの診察に生かすことを心掛けています。
出来ることも増えてきましたが初心を忘れずに驕ることなく、出会う患者さん一人一人に真摯に向き合いながら理想の医師像に近づいていきたいと考えています。
患者さんのために実現したい医師としての人生
関門医療センターで働き始めて約2か月がたちました。
この間に数多くの患者さんと接する中で、患者さんにとって最善の医療を提供することがいかに難しいかを痛感しました。
私の理想の医師像はまず医師として十分な医学的知識を持ち、患者さんの立場に寄り添い個々に合わせた医療を提供できることです。
医師としての最も重要な役目は患者さんは何かしらの訴えを持ってくるのでその訴えを取り除くことだと考えます。
ただ、人の数だけ人生があるように、訴えは患者さんによって千差万別であり、同じ病気であっても訴えが違ったり、
同じ病気、同じ訴えだったとしても「治った」と判断する基準は個々人によって違います。
訴えが完全には消えずに一生向き合って生きていくこともあります。
患者さん1人1人が何を望んでいるのかを理解し訴えを取り除くことは重要であり、そのためには知識とスキルが必要です。
私には患者さんの病気を治す知識も、訴えを取り除くスキルもまだまだ足りません。
関門医療センターでの初期研修の2年間で日々努力し知識と経験を蓄え、自分の理想の医師像へと少しでも近づいていきたいと思います。
もう一つ感じたことがあります。
それは、チーム医療の大切さです。医療は一人でできるものではありません。
医師、看護師、薬剤師、検査技師、作業療法士、ソーシャルワーカー、病院スタッフなどチームに関わる全ての人が同じ方向を向き協力し合うことで初めて実現できるものだと思います。
私はこの約2か月で本当に多くのスタッフの方々にお世話になり、助けて頂きました。早くチームの力になれるように積極的にコミュニケーションをとり、
日々努力し1つでも多くのことを学んでいきたいと考えます。
医師としてのスタートラインにようやく立つことが出来ました。
これからは、1日1日を大切にして自分の理想の医師像に少しでも近づき、チームの力になれるように日々精進していきます。