研修医レポート
総合診療部臨床研修医 吉良 貞則
自己実現に近づけた2年間
進む診療科:整形外科
整形外科を選んだ理由
私が整形外科を選んだ理由は、救急車で骨折で体動困難で運ばれてきた患者さんを手術して
再び歩行できるように治療する先生方をみて、整形外科になろうと思いました。
関門医療センターで研修して良かったこと
研修医の先輩、同期、後輩と切磋琢磨しながら医師として成長できたことです。
目指す医師像
患者さん一人一人に合わせてたオーダメイド治療ができるように、幅広い知識をもった医師になりたいと思っています。
患者さんのために実現したい医師としての人生
私の実現したい医師像は患者さんの人生に寄り添える医師です。
そのために必要なことはたくさんあると思いますが、私が一番大切だと思うことは、
患者さんの話をしっかり聞くことだと思っています。
学生時代は病気を適切に治療することが医師として一番大切であると考えていました。
学生時代は医師になるための国家試験の勉強が中心であったためこのように考えてしまっていたのかもしれません。
つまり問題に対して正解の答えがありました。
しかし医師として働き始めて治せる病気は決して多くなく、正解もないということを感じるようになりました。
そして病気を治療できるようになることはもちろん大切ですが、患者さんの話に耳を傾けることこそが大切だと考えるようになりました。
例えば多くの癌は完治することは現在の医療では難しいことが多いです。
抗がん剤での治療は腫瘍が小さくなったり寛解したりする可能性がある反面、体に大きな負荷がかかったり、薬の効果がない可能性もあります。
実は患者さんは抗がん剤で治療することよりも病気と向き合いながら残りの人生をなるべく家族と過ごしたいと思っているかもしれません。
患者さんの心の奥にある思いを聞き出すにはやはり患者さんとしっかり話し合うことが大切だと思います。
今はまだ病棟の業務を覚えるので精一杯で自分の目標としている医師像とは程遠く、上級医の先生方のご指導に感謝し、
日々努力していくことが必要だと感じます。
余裕がなくとも患者さんに対する誠意を忘れず、日々研鑽し、
患者さんと一緒に病気と向き合い患者さんの人生に寄り添える医師になりたいです。